なんかいい看板デザインギャラリー【第1弾】

こんにちは!得意料理はスンドゥブチゲ、ディレクターのさわだです。

最近ひっそりと始めたマイブームがあります。それは、“なんかいい看板”を集めること。

街を歩いていると、なぜか目を奪われる看板ってありませんか?

Web制作に関わるようになってから特に、街中のデザインに自然と目がいくようになったんですが、中でも「看板」はお店の“顔”になる存在としてどれも個性があふれていて、つい写真におさめたくなることが増えてきました。

気づけばフォルダには“なんかいい看板”がたくさん…!

ということで今回は、最近出会った「なんかいいな」と思った看板を、★なんかいいポイントとともに考察してみようと思います。

新潟で出会った、眠くなさそうな看板

新潟にスキーをしに行く予定が、なぜかスキーはせず、おにぎりを食べて帰ってきた旅行の途中で出会ったのがこの看板。

鉄板ビストロなのに名前は「ネボケ」。ロゴには寝ぼけた顔のキャラクター。でも、ネオンはめちゃくちゃ起きてそう。

★なんかいいポイント

この看板の「なんかいい」ところは、絶妙な“ズレ”だと思います。

「鉄板ビストロ」と聞くと、ちょっとおしゃれで高級なイメージが浮かびます。つい横文字の店名を想像しちゃいますよね。でもここは「ネボケ」。かなり力の抜けた名前です。

そのゆるさに拍車をかけるのが寝ぼけた顔のロゴキャラクターと、そして全然寝ぼけてない、むしろバキバキのネオン。このちぐはぐ感がなんともクセになるのです。

なんだか夜になると急に目が冴える自分みたいで、ちょっと親近感がわきました。

仙台で通りかかった、突然の赤ピーマン

続きまして、仙台で滝を観に行こうと車を走らせたものの、霧でなんにも見えなかった帰り道に目に飛び込んできたのがこちらの看板です。

赤ピーマン?あれ、パプリカじゃないの?赤がピーマンの形になっている!!で、売ってるのは…フライドポテト!?

★なんかいいポイント

この看板は、見ただけでツッコミたくなる要素が満載。それがまた魅力でもあります。

まず「赤ピーマン」の“赤”がピーマンのフォルムになっているロゴ。発想が秀逸でとってもかわいいです。

お店全体も真っ赤でまさしく赤ピーマンですが、一番のツッコミポイントは「赤ピーマン売ってないんかい」というところでしょうか。

でも、そのギャップも含めてお店のキャラになってる感じがして、思わず写真を撮ってしまいました。

新潟の「ネボケ」といい、仙台の「赤ピーマン」といい、店名・デザイン・売ってるもののバランスがちょっとズレている。そのズレが、逆に愛嬌やかわいらしさになって親しみやすさを生んでいるように思います。

三千円

最後にご紹介するのは、とにかくミステリアスな看板。

東京のおしゃれタウン・自由が丘でふと見かけた、謎が渋滞している看板です。

店名が「三千円」なのか、商品が全部三千円なのか。それとも何かの暗号なのか…。

そして、看板の上にちょこんと置かれたピンクの電話。これはオブジェ?それとも、お店に入る前に一度かけてみてねっていう演出…?

ちなみに看板の裏も、しっかり「3000」。

★なんかいいポイント

何か意味があるのかもしれないし、ないのかもしれない。

普段ディレクターとしてWebサイトを作るときには、「なぜこのデザインなのか」を説明できるような広い層にわかりやすく伝わるデザインを目指して制作を進めることが多いです。

けれど、この看板のようにこっちが勝手に憶測してしまうような、考える余白を残すデザインにも、不思議な魅力があるなと思わされました。

実際は、階段をのぼった先にあるスナックの看板のようでしたが……このときは、勇気が出なくて入店は断念。いつかもう少し大人になったら入ってみたいと思います。

まとめ

ちょっとした旅先にも近所の道ばたにも、「なんかいい看板」があふれています。

きっちり整っていなくても、ちょっとズレていたり、意味がわからなかったり。でも、そんな看板たちにこそ、そのお店の空気や店主の人柄がにじみ出ていて、見ているだけで想像がふくらんでいきます。

Webの世界でも、説明できるデザインが大事だと思う一方で、「なんかいい」と感じてもらえる余白のあるデザインが必要になる時もあるんじゃないか?そんなことを考えてみたりするきっかけにもなりました。

これからも、ふと見つけた“なんかいい”を、ちょっとずつ集めていきたいと思います!