Webサイト制作の裏側|株式会社NAVICUS コーポレートサイトリニューアル

今回イッパイアッテナでは、SNSマーケティングやコミュニティ支援を行っている株式会社NAVICUS(ナビカス)さんのコーポレートサイト制作をお手伝いしました。

企業や自治体、エンタメ領域まで幅広い支援を行うNAVICUSさんらしさをどうやってサイト上で表現していくか──。

この記事では、イッパイアッテナが携わったプロジェクトの裏側をお届けします!

  • 制作期間:約5ヶ月:2024年9月〜2024年12月(一次公開)/2025年2月(二次公開)
  • 制作内容:コーポレートサイトリニューアル(要件定義、情報設計、Webデザイン、実装、アニメーション)

株式会社NAVICUS(ナビカス)| コーポレートサイト

リニューアルのきっかけとゴール

2024年夏、NAVICUSさんのコーポレートサイトリニューアルが動き出しました。

NAVICUS(ナビカス)さんは、SNSを起点に戦略設計・担当者育成・運用代行・アカウント分析、さらにはオフラインイベントの企画までを手がける、いわば“ファン作りの会社”。企業のコミュニケーションを幅広く支援しています。

今回のリニューアルでいちばん大事にしたのは、NAVICUSのスタンスや働き方に共感してくれる人に届けること

NAVICUSさんは複数の事業を展開していますが、その根幹は常にミッション・ビジョンに基づいており、すべての活動が一本の軸でつながっていました。

だからこそ、このプロジェクトのテーマは明確で

サービスの先にある理念や行動指針を、どうやってサイトで表現するか。

その答えを探るために、まず私たちはNAVICUSさんが大切にしているミッションを掘り下げていきました。

ミッションから生まれたキーワード

NAVICUSさんのミッションは「明日が楽しみになる居場所をつくる」こと。

そこには二つの意味が込められています。

ひとつは、ファンマーケティングを通じてファンにとっての居場所をつくること。
もうひとつは、NAVICUSという会社自体が社員にとっての居場所であること。

ヒアリングを重ねる中で、「Team Spirit」や「End User First」といった、社内で大切にされているキーワードも多く出てきました。

どれも共通していたのは、人を中心に楽しさや価値を広げていく姿勢

そこから私たちは、「明日が楽しみになる居場所をつくる」という想いを実現するには、クライアントのサービスや事業・コミュニティが多くの人に伝わり、広がっていくことが大切なのではないか?と考え

さまざまな人」「巻き込んでいく」という要素をサイトのキーワードにしていきました。

その想いを一言に込めたのが、「みんなを巻き込む、そしてその先へ」

このメッセージには、単に情報を発信するだけでなく、人や想いをつなげて広げていくNAVICUSさんの姿勢が込められています。

巻き込みと“広がり”をデザインに落としこむ

「みんなを巻き込む、そしてその先へ」というキーワードをどうビジュアルに落とし込むか。
ここからデザインの模索が始まりました。

そこで意識したのが二つの視点です。

  1. 多様な人や想いが重なり合う“巻き込み感”
  2. 小さな動きが大きな広がりにつながる“波及感”

巻き込み感:多色展開やレイヤー構造を活かし、いろんな人の声や想いが重なり合う場をイメージ。

波及感:バタフライエフェクトを意識し、小さな行動がやがて大きなうねりへと広がっていく様子を描く。

最終的には、どちらかを選ぶのではなく両方の要素を取り入れました。

さらにデザインを実際にサイトに落とし込む際に意識したのが、「ひかえめなポップ」というポジション。

派手にしすぎると信頼感が薄れるし、控えめすぎてもNAVICUSらしさが出ない。

色や動きのさじ加減を調整しながら、“遊び心と信頼感のバランス”を探っていきました。

そのようにして、人を巻き込み、想いを広げていくNAVICUSさんらしさを体感できるデザインを作っていきました。

NAVICUSらしさを伝える構成づくり

デザインと並んで重要だったのが、情報設計です。

新しいサイトで目指したのは、コンテンツを通して「NAVICUSの理念や仕事に対する思い」を深く知ってもらうことでした。

だからこそ、サービス紹介や採用情報といった実用的なページも、ただ情報を並べるのではなく、「らしさ」が自然に伝わる構成を意識しています。

キービジュアルのワイヤーフレーム

全体設計の考え方

トップページからの流れはシンプルに。

ただし、どのページに進んでも「明日が楽しみになる居場所をつくる」というミッションが感じられるようにしました。

単なる情報の羅列ではなく、会社の姿勢理念を感じながら読み進めてもらえる設計を意識しています。

◆新規クライアントに向けての工夫

サービス紹介ページでは、強みや特徴を整理して、初めて訪れる人でも分かりやすい構成に。

また、事例紹介ページ「課題 → アプローチ → 成果」の流れでまとめ、実績の信頼感を自然に伝えられるようにしました。

未来の仲間に向けての工夫

採用ページは、制度や条件をただ並べるのではなく、NAVICUSさんらしいカルチャーや働き方を感じられるトーンにしました。

“体験”としてどう伝えるか

情報設計とデザインで描いた世界観を、実際のサイト上でどう表現するか。

ここでは「動き」や「インタラクション」にもこだわりました。

例えばトップページでは、スクロールに応じて要素がふわっと重なり合ったり広がっていくアニメーションを加えることで、人を巻き込み輪を広げる「巻き込み感」と「波及感」を体感できるようにしています。

またアニメーションで遊び心を取り入れつつも派手になりすぎず、テキストがしっかり伝わり、信頼感を保てるようなバランスを大切にしました。

“居場所”を感じられるサイトへ

こうして完成した新しいコーポレートサイトでは、訪れる人がNAVICUSらしさを体験できる場所になりました。

情報として「分かりやすい」だけでなく、デザインや動きを通して「共感できる・居心地がいい」と思ってもらえるサイトへ。

そんなゴールに近づけたと感じています。

NAVICUSさんよりコメントをいただきました!

サイトの公開に際して、一緒にプロジェクトを進めていただいたNAVICUSのご担当者様からもコメントをいただきました。

◆ サイトで気に入っているポイント

NAVICUSは、目指す姿や目的に向かって変化を楽しむ文化が根づいた成長過程にある企業です。

そのため、特定の色味や雰囲気に偏らないデザインで、コンテンツも今後自分たちでアレンジしていけるポテンシャルを秘めたサイトにしたいと希望しました。

カラフルでありながらバランスがとれたデザインはもちろん、社内で編集しやすいサイトの管理体制を作ってくださった点も気に入っています。

今回のプロジェクトで感じたイッパイアッテナの印象

傾聴力と理解力がとても高く、NAVICUSのことを深く理解してご提案くださったことに感動しました。ワンチームになって一緒にサイトを作り上げる時間がとても楽しく、これからも様々な形でイッパイアッテナさんとお仕事をご一緒したいと思っています。

プロジェクトを振り返って

今回のリニューアルは、単なるデザイン刷新ではなく、NAVICUSさんが大切にしている理念や姿勢をどう表現するかに真正面から向き合ったプロジェクトでした。

「みんなを巻き込む、そしてその先へ」というコンセプトのもと、情報設計・デザイン・実装のすべてを一貫させることで、NAVICUSさんの“らしさ”をより多くの人に届けられるサイトになったと感じています。

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