姿勢をただすために

スランプというか、自分の中のリズムが何か少しズレていると感じるときというのは
多かれ少なかれ誰にでもあると思うのですが

そういった時、皆さんは
自分のリズムを取り戻すための「決まり事」みたいなものを持っていたりするでしょうか?

いつもより早く寝る。
体を動かす。
文章を書く。
決まった人に会いにいく。
・・・

そういったものを意識して持てている人というのは
ぼくから見ると、とてもしなやかで強い人だなぁという印象を持ちます。

僕自身のこととして思い返してみると
そういうズレた渦中にいる時は
たいがいそういった決まり事みたいなものを持っていたことすら忘れてしまっていて
たいてい後になってから
そういえばそういうこともあったなと思い返すことがほとんどで
上に書いたようなしなやか人とは程遠いところにいます。

でもまぁそんな僕にも
そういう時に読み返そうと思う本がいくつかありまして
そのいくつかの本の中には、読んだ時にすっと自分の中に入ってきて
「ああ〜そうだったな〜」と思って何かを取り戻すきっかけになる時もあれば、
なんだか結局雑に読み飛ばして
「やっぱりなんか違うなぁ」という時や
「前に読んだ時は取り戻せたのに、今回は違うなぁ」なんてことも多くあります。

(どこかで読んだと記憶しているのですが
「百年の孤独」を書いたガルシア・マルケスは
スランプに陥った時に読み返す本はセルバンテスの「ドン・キホーテ」だそうです。妙に納得。)

今回取り上げるのは
僕の数少ないそういった本の中の一つ、、、ではなく(笑)
(なんだか少し恥ずかしいので)

最近読んで、そういう本の一つになりそうだなと思った本。

「アイデアのつくり方」
ジェームス W.ヤング

この本は本当に短く1時間もあれば読めてしまうものなのですが
多くのビジネスマンの方々も取り上げることが多く
(Amazonのレビュー数もなんと208件!)

本の中身は
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
という、いたってシンプルな内容で
当たり前といえば、当たり前のことが書かれているのですが
読み込んでみると、シンプルが故に原則的なことが書かれていて
背筋をすっと伸ばして姿勢を正したくなるような気持ちになります。

これ程多くの人に読まれてきているというのは
ここで書かれている内容が単純なHow toではなく
アイデアを作り出そうとする姿勢のようなものにまで及んでいるからなのだと思います。

僕が一番心に響いたのは
アイデアを作り出す5つの工程の中の一番目
「資料集め ー 諸君の当面の課題のための資料と一般的知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料と」
という部分。

要は「アイデアを作り出すためには、日頃の情報収集を怠ってはいけないよ」ということなのですが
この点が一番グサッときました。
ちょっとここの所情報収集を怠けている自分がいるなーと

そういった勉強を怠っていてはスランプだなんだとは言えないですしね。
ちょっと反省した次第です。

このブログでバシバシ書くネタが見つかるくらい情報収集しないとな。