ちょこっとアロマ講座②

仕事で疲れた時ちょっと気分を変えたい時、皆さんはどんな方法をとっていますか?

今月も先月に引き続きちょこっとアロマ講座をお送りいたしますので精油の種類や個人的におすすめの商品など、お伝えできればと思います。ほんのちょこっとですので軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

アロマテラピーのメカニズム

アロマ

嗅覚は五感の中で唯一、脳にダイレクトに情報を伝えることができます。鼻から香りを嗅ぐと、大脳辺縁系や視床下部から自律神経系、免疫系、内分泌系へと情報が伝わり、体温や睡眠、ホルモンの分泌、免疫機能など心身のバランスを整えます。

  • 大脳辺縁系・・・感情や本能をつかさどる部分
  • 視床下部・・・自律神経系をつかさどる部分

アロマテラピーの楽しみ方

アロマ

日本アロマ環境協会(AEAJ)では、アロマテラピーに用いられる、精油のさまざまな利用法を紹介しています。

芳香浴法

精油を拡散して香りを楽しむことで、心と身体のバランスを整える方法です。

  • ティッシュペーパーやハンカチに1~2滴垂らしてデスクや枕元に置きます。
  • アロマポットやアロマディフューザーなど、専用器具を用います。

沐浴法

精油を入れた湯に全身または一部を浸ける方法です。入浴の効果に精油の効果が加わることで、相乗効果が期待できます。

  • 浴槽に適温の湯をはり、精油を落とし、よくかき混ぜてから浸かります。
  • 精油の使用量の目安 全身浴1~5滴、半身浴・手浴・足浴1~3滴
  • ※ 肌に刺激を感じた場合は直ちに流してください。

吸入法

精油成分を鼻や口から吸入することで、呼吸器系の不調を緩和する方法です。

  • お湯に精油を1~3滴落とし、立ち上がる香りの湯気を目を閉じながら吸い込みます。
  • ※ 精油成分が粘膜を刺激することもあるため、長時間の吸入は避けましょう。
    ※ 飲まないようにしてください。

フェイシャルスチーム

顔に精油成分を含んだ蒸気をあてることにより、血行を促進し、皮膚に潤いを与えます。

  • 洗面器などに湯をはり、精油を合計1~3 滴加え蒸気が逃げないようバスタオルを頭からかぶり、目を閉じてゆっくり呼吸します。

湿布法

湯(または水)で温めた(または冷やした)タオルなどの布を、身体の一部にあてる方法です。一般に、温湿布は肩こり、腰痛、生理痛など慢性のトラブルに、冷湿布は急性のトラブルに効果的とされています。

  • 洗面器に湯(または水)を入れ、精油を1~3滴落とします。タオルを縦に二つ折りし、中央部をたるませて湯(または水)をすくい取るようにして付着させます。精油を含む面が内側になるように折りたたんでから軽くしぼり、湿布する部位に当てます。
  • ※ 精油は水に溶けにくいため、皮膚に直接触れないよう注意し、湿布する時間の長さにも気をつけましょう。また、目の周りや皮膚の弱いところへの使用は控えてください。

トリートメント法

精油を希釈したトリートメントオイルを身体や顔に塗布する方法です。リラクセーション、保湿、整肌、血行促進、筋肉の凝りをやわらげるなどの効果があります。

  • 植物性のオイルをベースに、精油を1%以下(フェイスの場合は0.5%以下)の濃度になるように混ぜたトリートメントオイルを、肌にやさしく塗布します。
  • ※ 使用する方の健康状態に合わせて、事前にパッチテストを行ってください。

今月の精油

シダーウッド

シダーウッド

名前:シダーウッド、シダー、シダーウッドアトラス、アトラスシダーウッド、シダーホワイト、アトランティックシダー、Cedarwood
学名:Cedrus atlantica
科名:マツ科
抽出部位:木部(心材)
抽出方法:水蒸気蒸留法
ノート:ベースノート
注意事項:妊娠中・授乳中は避ける、刺激強、てんかん症の人は避ける

シダーウッドは防腐効果があることで知られ、古代エジプトではミイラづくりに使用されていました。「シダー」とはセム語で霊的なパワーという意味を持っています。

また、集中力を高めたり、決意を固めたり意思を強く持つことをサポートすると言われているため、迷いを断ち切りたいときなどにも良いかもしれませんね!
※個人差があります。

私は梅雨時期になるとなんとなくシダーウッドなど、木のアロマが恋しくなります。はじめての方には少し独特に感じるかもしれませんが、なんとなく森林浴をしているような気分になるので私は好きです。

興味のある方はぜひお試しください。