好きな科目について
初めまして、この間「DIOR」のことを「ッデャァ」と読んで友達に笑われたWebディレクターの堀江です。
少し長めに自分語りをさせていただくと、僕は高校時代、英語と美術が好きな科目でした。
僕の学校は5段階評価を採用している学校で、数値「5」だと「よく頑張ったね、ホリエ」で数値「1」だと「進級できないよ?ホリエ」って感じの評価でした。そんなホリエの総合成績を平均すると3.2~3.4くらいで「可もなく不可もないね、ホリエ」って感じの評価でした。「DIOR」のことを「ッデャァ」と読んでしまうのも仕方がないのです。
全体的に学業の成績が凡庸だったホリエですが、凡庸なりに英語と美術が好きでした。
美術の好ましい点は2つあります。教師の講義を聞いている時間が多い他授業と対照的に、手元の作業に没頭できるので退屈を感じる時間が少ない点です。もう一点は、作品をうまく作れなかったとしても、とりあえず完成させて提出さえしておけば単位がもらえたところです。
英語の試験では答案を全て埋めたとしても、解答が的外れであれば0点になります。「DIOR」のことを「ッデャァ」と読んでしまったら、一発アウトで補習行きなのです。
美術の場合、リンゴの絵を描いてください、と言われてニンジンみたいな形のリンゴになってしまったとしても、日の丸国旗をコピーしたみたいなキャンパスになったとしても、まあ「2」くらいはもらえます。勝手なイメージですが、美術系の担当教員は割と厳しい人が少ないのと、そもそも大学入試で必要ない生徒が多いので、滅多なことでは「1」をつけません。(今はどうか知りません。)
そんなわけで、好きこそものの何とかで美術の成績は「4」くらい獲得していました。
「5」が取れないところにホリエのデザインセンスの限界と、授業態度の悪さが絵具のように
にじんでいるかと思います。
そんなホリエは最近引っ越しをしました。
以前の家だとローテブルしかなく、長時間パソコンを触ったりするのには向いていませんでした。引っ越したこのタイミングで良い机を揃えようと思った矢先、そこそこ広めの押し入れがあることに気づきました。これを見つけてしまっては美術4と国語3の血が騒ぎ、「押し入れをデスク代わりにDIY」と一句詠んでしまいました。
自分語りをして尺を存分に稼げたところで、本題のデスク作りに入っていこうと思います。
①押し入れを片付ける
まずは押し入れの中を整理します。
もともと荷物がたくさん入っていたのですが、無理を言って処分してもらいました。
人の家を侵略しているみたいで気が引けますね。
片付けるとこんな感じになります。
寸法は横180㎝×高さ100㎝×奥行85㎝くらいです。人間一人ならベッド代わりに収納もできます。真ん中横一列に仕切りを取り付ければ、上段だけでも二人くらい収納できます。今回はやりません。
②ペンキで白く塗りつぶす
続いて押し入れを白く塗りつぶします。
少し話を逸らしてみると、僕の父は矢沢永吉さんの大ファンです。僕がまだ小さいとき、保育園に行く車の中で毎回曲を聴かせてもらいながら通っていました。
楽曲の中に「黒く塗りつぶせ」という曲があります。保育児をやらせてもらっていた当時は、この曲の良さがわかりませんでした。しかし今聞いてみると、とても攻撃的なメロディで最高にロックでかっこいいです。かなりシビれますね。ついつい車のアクセルを全開にしたくなるような曲調です。ドライブに持ってこいではないでしょうか。
昔「関ジャム」という番組でこの曲のイントロのリフについて解説していた回が印象に残っています。この番組は音楽の深い知識や技術を一般人でもわかりやすく解説してくれる番組です。これを観てから曲を聴き直したとき、また味わい深いものになりました。
そんなことを思い出しながらハケとローラーでペンキを塗る作業に没頭していました。「白く塗りつぶせ」という替え歌を鼻歌まじりに口ずさみながらペンキを塗り続けていたことでしょう。ハケ使いもYAZAWAのマイクパフォーマンスのように少々ワイルドになっていたかもしれません。
③白塗り完成
とりあえず白く塗りつぶし終わったものがこちらになります。
1度塗っただけではむらがあったので、2度塗りしています。美術4なので、それくらいの小細工は恥も外聞もなく実践していこうと思います。
この時点でもかなりいい感じになったのではないでしょうか。5段階評価でいうと2は取れたと思います。
試しにモニターやパソコンを配置してみるとこんな感じです。
まあなんとなくそれっぽいですね。
ただもうちょっと洒脱感が欲しいのと、広めの空間を有効活用できていないので追加で改造をしていきたいと思います。
④木材購入
改造のため、ビバホームに来ました。
ホームセンターって子供の時から結構好きな空間です。たまに父親の買い物について行ったときは、なんだかワクワクした心持ちで店内を所狭しと走り回っていたのを思い出します。
こういうお店だと、木材などの大きめの買い物をしたときに貸出車を使用できます。ただビバホームの場合、借主が任意保険に入っている必要があるそうです。そもそも僕は車を持っていないので、当然任意保険に入っているはずがありません。コンビニなどで申請できる1day保険で良いだろうと思っていたら、それだと駄目だそうです。
「車を持っていないけど任意保険に入っている」という人は結構多いのでしょうか?
ともかく車がないと木材を運べないので、茨城県に住んでいる叔母にはるばるお越しいただきました。
叔母は結構忙しい人なのですが、相談したら次の土曜日にすぐ駆けつけてくれました。これから重い木材を運ぶというのに、フットワークが軽くて最高ですね。ホリエみたいです。次引っ越すときは叔母のいる茨城に住もうと思います。文字通り茨の城を建てて生活してやりますよ。
さて、購入した木材・金具などはこちら
■柱
【エゾ松材 節有 面取り材】
・サイズ:240mm 240mm 1820mm
・金額:514円(1本)
・本数:4本
■板
【ファルカタ集成材】
・サイズ:1820mm 150mm 130mm
・金額:1375円(1枚)
・枚数:6枚
素人なので、素材やサイズも適当に選んでいます。
このあたりの準備や下調べのなさが、美術4のしからしむるところだと思います。
⑤組み立て
家に持ち帰った後、必要なサイズに切り出します。
ちなみに今回作るのは「棚(横イッパイサイズ)」と「棚(L字型サイズ)」になります。そこまで複雑なものではないです。
棚(横イッパイサイズ)
1個目の棚は、押し入れ上部に横一列に設置するものです。
横長の板を3点で支えるように釘で取り付けます。押し入れの壁は薄いので、補強用の柱を一本取り付け、そこで支えるような作りにしています。
大体の道具は祖父が持っているので、やり方を教わりながら進めて行きます。
こちらも押し入れに合わせて白ペンキで塗っています。ただ上面をペンキで塗ってしまうと、物を置いたときにぺとっとしてしまうので壁用の緑の壁紙シールを貼っています。(画像6枚目)
カッターでちょうどいいサイズにカットして貼っています。これが結構大変でした。
棚(L字型サイズ)
2個目の棚は3弾構成の逆L字型です。押し入れに取り付けるのではなく、棚を作って押し入れに置いておく形になります。
これは作りたいイメージを祖父に伝えたら、僕が日中仕事しているうちに勝手に作ってくれました。僕は自分で作りたかったのですが、暇を持て余した祖父に先に作られてしまいました。88歳のご老公にしては行動力と機動力がありすぎて困っちゃいます。そんなわけで取れ高がありません。仕方ないのでペンキを乾かしている合間に作った干し柿の写真を載せておきます。
⑥完成
こんな感じで棚が完成しました。とてもふつくしいですね。余りの出来栄えについつい歴史的仮名遣いも出てしまいます。窓の外から、てふてふも飛んで来たようです。
他にも小型のラックや照明などを取り付け、雰囲気を出すために観葉植物や意味のないポスターなどを取り付けたら、僕のデスクが完成です。
美術4の僕が作ったとは思えないくらいの出来栄えだと思います。美術7くらいにはなりましたね。
中の白い壁が結構広いので、ここに何か絵を描こうと思います。二度と読み間違えないように「DIOR」とでっかく書いて、読み仮名も振っておきましょう。こんな感じのイメージです。
メッセージ性の強さは伝わってきますが、メッセージが伝わってこないですね。
あと商標に引っ掛かりそうなので、これはやめておこうと思います。
お疲れ様でした。