トランプを本気で遊ぶ大人
みなさん、トランプで遊んだことはありますか?
こちらには、大半の人が、はい、と答えるでしょう。
では、みなさん、
トランプを人生狂うほど遊んだことはありますか?
4柄13種類、合計52枚の、ただのカードの集合体。
そんな紙切れたちに、人生を狂わされたことはありますか?
そうです。私はポーカーというトランプゲームと出会ったことにより、以前では想像もつかないところへたどり着いてしまいました。
いわば、ポーカーに狂い、ポーカーに狂わされた人間です。
そんな私が、この度ラスベガスの名門ポーカー世界大会WSOPのレディーストーナメントにて参加者1200人オーバーの中、8位入賞を果たしました!
今回は、
ラスベガスへの旅に至るまでのお話、
WSOPでの初のデイ2進出、
そして決勝(ファイナルテーブル)へと進んだときの心境などを綴っていければと思います。
※今回の記事には技術的なお話は極力書かない予定ですが、ポーカーの基礎知識があったほうがより記事の内容をお楽しみいただけると思います。
会社 リモートサテライト
まず私は会社にラスベガス行きを認めてもらう必要があります。つまりは、リモート勤務の許可をもらうためのサテライト(予選)に通過する必要があるのです。
私はその説得資料として画像のようなスライドを用意しました。
これにより、
「アメリカ時間でポーカー稼働して、日本時間で会社員稼働する」
という、あほ時間効率のよい計画を提示しました。
上司にはすんなりOKをもらい(結構驚きました)、こうして私のラスベガスチャレンジが幕を開けたのでした。
ラスベガス到着1発目、1日目突破
入賞の第1関門は、1日目にチップを失って脱落することなく通過することです。
WSOPは超大規模な大会かつ、じっくりポーカーをプレイできるような大会設計になっているため、基本的には数日間かけて優勝者を決めます。
私がラスベガス到着後最初に参加したレディースも例に漏れず、4日間にわたって優勝者を決めていく設計になっていました。
友人たちが続々と脱落していく中、私は調子が良かったです。今振り返っても、全てが噛み合っていた。
そうして全体の8位にて1日目を通過することができたのでした!
実は去年もラスベガスへ挑戦していますが、1日目を通過することすらできずに敗退していました。。
一年を経て、大きく成長を実感した瞬間でした!
2日目、運命の入賞ライン
さて、1日目を通過したとて、入賞はまだ先。
参加者に応じて決められた入賞人数になるまで戦いは更に激しいものになります。
入賞187人、残りは309人。1日目を通過した約半分強のプレイヤーが入賞となります。
そうこうしているうちに、あっという間に入賞ギリギリラインまで人数が減り、緊迫のハンドフォーハンド(入賞が決まるまで全てのテーブルで1ゲームずつ行うこと)に。
じつは、このハンドフォーハンドを制したのは私の77の手札なのです!
相手の強いハンドとのオールイン勝負になりましたが、見事勝利し、ポットとともに入賞権利を勝ち取りました!
(このときに撒いてくれていたディーラーさんには、その後次の日までラッキーセブン姉ちゃんとあだ名をつけられていました笑)
なんとか2日目も走りきり、気づけば全体5位にてデイツー突破。
気味が悪いくらいよくできていました笑
夢に見た3日目
さて、ここで入賞の賞金傾斜について軽く触れます。
入賞自体は187人からですが、実際は残り50人程度になってから賞金が跳ね上がる仕組みとなっています。
例えば50位くらいでようやく参加費の約3.6倍の賞金になります。
いわゆるトップヘビーな構造ですね。
2日目を通過した際の残り人数は36人。
この時点で$4205の賞金は確定していました。
勿論順位としては36位でもとても目覚ましいものなのですが、参加費が$1000であることを考えると、もう少し賞金が欲しいところ。
もう少し。。
もう少し。。。
あれ?FT!?!?
各大会で9人しか座ることのできない、決勝の場、ファイナルテーブル、略してFT。
いま、なんか座ってるんだけど!?
椅子ふかふか、3方向調節可能、ライトがキラキラで暑いくらい。
なにこれ!?
何が起きてるの!?
半ば信じられない気持ちでしたが、ややチップを減らしつつも決勝戦まで進出していまいました!
そして最後は33の手札でオールイン、A6に敗北し8位にてフィニッシュ!
自分にしては上上出来でした!
反省点としては、あと2人くらいだったら順位を上げられたかなぁ、ということくらい。
でも、私は優勝狙いでのチャレンジだったので、私は33でのオールインは後悔していません。
こうして私の挑戦は、まだまだ続くこととなりました!
でも、夢に見ていた優勝が、そこまで来ていた事実にとても驚いています。成長したなぁ!
来年も、きっとこの場に立てることを願って、頑張っていこうと思います!