デザイナー、言語化について考える

こんにちは!ちょっぴり春を感じ、非常にハッピーな山田です。
ちなみに花粉症です。

言葉が気になる

突然ですが最近の私は言葉が気になります。

毎日家族と会話をし、イッパイアッテナのみんなと言葉を交わし、LINEで友達にメッセージを送り、SNSに投稿する文章を書き…特に意識せずとも言葉と一緒に生活をしています。
その中で、

『なんかイマイチ伝わらないな。』

『あ、ちょっと違う意味で捉えられてしまった…!』

『言葉選びは間違えていないはずなのになんかしっくりこない。』

という小さなモヤモヤも付きものです。数字とは違い、言葉には感情がのる分100%を人に伝えるのって難しい。
なるべく過不足なく確実な情報を伝えたいだけなのに、何故?と悩む毎日です。


言葉を使ったコミュニケーションをする上で、今までの経験や知識を活かして言葉を選び、いかに上手く伝えるかを悩み….としているわけですが、これってどんな頭の動きなんだろう、となんだかとっても気になり始めてしまいました。

言語化を意識する

前より言葉が気になり出した私は、毎日の業務でもなるべく言葉を深く考えるように(というかやたらと気になるように)なりました。

デザインの言語化

私はなるべく、何か一つデザインを作る上で「なんで?どうして?」を自分に問いかけるように意識しています。
せっかくだからそれをもっと具体的に。細かいニュアンスまで追求してみよう!と思ったのです。

例えば、

誠実さを伝えるために青色を選びました。

というデザインの説明はよく使いますが、これに対してもう一段階なんで?と考えるということです。

これを私なりに深く言語化し直すと、

誠実さや信頼感を視覚的に伝えるため、基調色に青を選びました。
青は心理的に安心感や安定を想起させ、感情を過度に刺激せず冷静な判断を促す色です。
情報を落ち着いて受け取っていただける効果があります。
UIにおいては可読性や視認性を保ちやすく、UXの観点でもストレスの少ない体験設計に寄与すると考えています。

といった伝え方になります。

この作業の中で、怠け者の私は毎日の癖でchatGPTに問いかけてみました。
ただ、chatGPT相手にもなんかそういうことじゃないんだよな….が発生し堂々巡りになりました。

ここで当たり前のことに改めて気づきます、AIに伝えるのも私だ……….!と
当たり前すぎました。

それからというものchatGPTが吐き出した言葉の提案にワンクッション疑問を挟むようになってしまい、少し自分が面倒です。

言語化の壁

直接の会話の次によく使うのがチャット上での会話ですが、非常に気軽な反面、苦手意識と体力の消耗を感じている自分に気づきました。

私は伝えたい事実に伴って発生するテンションや感情が、少しでも間違った伝わり方をすることにストレスを感じるタイプです。なので、話せる距離・会う予定があるなら直接のコミュニケーションを選択してしまいます。

チャットでのコミュニケーションではリアクションや絵文字、「…」や「!」をすごくすごく迷いながら選択して使います。それ一つで伝わり方が大きく変わることを知っているからです。
ちなみに私のお気に入りは「…!」です。「…」の中に文章ではあまり表現できない絶妙な”間”や”含み”のようなものを表現できるからです。余談でした。

この感覚もいつの間に身につけ駆使するようになったんだろう…こういう人間の思考のためにこういうコンテンツが生まれたのか…とそんな部分も気になり始めますが終わりがないので一旦考えるのをやめます。

他者と言葉を使ってやり取りを行う上で、Aを伝えたつもりがA-みたいな、少しだけ足りない。みたいな伝わり方をしてしまう場面が多くあります。
それも直接の会話より、過不足なく整理した上で伝えられるはずのチャットのやり取りで多く感じます。それを補おうと追加のコミュニケーションを重ねるうちにどんどん意味が伝わらなくなることもしばしば。

伝える側(私)は何も不足なく伝えたつもりなのになぜ….?という疑問と、これは相手との言語量や使い方の違いはもちろんありますが、私自身の言語力の限界を感じ不甲斐ない気持ちになります。

こういった言葉の使い方をもっと正しく、広く、深く知って周りの人と100点満点のコミュニケーションを取りたい!

そんなこんなで言語化への意識は忘れないまま、一旦言葉のことを知ろうと思い立ちました。

20026年、言語学を勉強する

元々文章を読む、書く、誰かと会話をする(伝え、伝えられる)ことがかなり好きな人間はありますが、ちょっとの疑問が言葉への興味を加速させました。

色々調べるうちに言語学というジャンルにたどり着きました。

私が毎日感じている小さな言葉への疑問に対して、こんなにも昔から同じく疑問を持って研究をしている人がたくさんいたんだ!という感動。

今年のWISH LIST100に『言語学を勉強する』を入れた私が最近読んだ本といつも聴いているラジオを紹介します💁‍♀️

【ゆる言語学ラジオ】

日常の中の小さなきっかけを交えながら言葉の話をしてくれます。大好きなラジオです。
方言漢字についての話と、「ます」は死にかけているの話が面白かったです。

【視点倉庫】

文芸評論家の三宅香帆さんのpodcustです。言語学に関する媒体では無いのですが、いろんなジャンルの思考が素晴らしく言語化されていておー!となります。私もこんなふうに上手く言葉を扱いたい、と思います。

【会話の0.2秒を言語学する】

ゆる言語学ラジオからまんまと水野さんのファンになりしっかり購入、この本をきっかけにより言語学って面白すぎる。と思いました。みなさん「ネコ」の意味を説明できますか?

【僕たちは言葉について何も知らない】

これはタイトルに惹かれて読みました。あまりにも毎日の私の悩みが羅列されていたので。
丁寧に言語を噛み砕きながら、すごく私たちの感情が肯定的に言語化されている一冊。
共感マックスで読み切りました。

言語学に足を踏み入れてから、自分が日々選んでいる言葉たちが、少しだけ愛おしく、そしてワクワクする存在になりました。皆さんもぜひ!