アウトラインプロセッサって皆さんご存知ですか?
さて、今回のテーマであるアウトラインプロセッサ。皆さんご存知でしょうか?
Wikipediaによると
アウトラインプロセッサ(outline processor)とは、コンピュータで文書のアウトライン構造(全体の構造)を定めてから、細部を編集していくために用いられる文書作成ソフトウェア。英語ではoutlinerという呼称が一般的。
長文の場合、大雑把な文書構成を決めてから、見出し(ノード)を付けていき、ブロック単位で細部についての記述を追加していく、という手法が取られることが多い。アウトラインプロセッサを使えば全体の構成がツリー表示され、現在の編集位置を把握しながら文章を記述することができる。また、ブロック単位で階層構造を上下に移動させたり、位置を入れ替えたりすることができるので、長文を作成する機会が多い小説家やライターに愛用者が多い。
アウトラインプロセッサ – Wikipedia
言葉で書くとわかりづらいですが、画像にするとこんな感じ。
階層構造を持って文章作成ができるツールです。(ちなみに今回の記事はアウトラインプロセッサで書きました。)
ブログなどで目にしていた
ライフハックや知的生産に関わる記事が好きで、昔から追いかけているブログに大橋悦夫さんが運営するシゴタノ!があります。
シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌
そちらでアウトラインプロセッサの有効性についてよく紹介されていたので、ずっと気になっており、実際にツールを購入したりして試したりもしてました。具体的にはTree 2や、最近ではCloud Outliner 2も使ってみたのですが、なかなか日常的に使うという所までには至らず試してみては離れ試してみては離れという連続でした。
アウトラインプロセッサの本を読んだ
そんな中、同じくシゴタノ!で紹介されいていた本
Tak.さんの書く
アウトライン・プロセッシング入門: アウトライナーで文章を書き、考える技術
を読み通しアウトラインプロセッサを使いたい熱が高まり本格的に導入してみようという気になったのです。
本には以下のような記述があり
「生きたアウトライン」が画期的だったのは、文章を書きながら同時進行でアウトラインを作れることです。そして後からいくらでもアウトラインを修正できることです。つまり「考えてから書く」のではなく「考えながら書く」、あるいは「書きながら考える」ことが可能になったのです。 ここでのアウトラインは、達成するべき「目標」を示すものから、変化し成長を続ける文章や思考の「現状」を示すものへと変質しています。
「生きたアウトライン」「書きながら考える」という言葉に感化されたわけです。
WorkFlowyがとても良い
そこで、あらためてツールを見直して導入してみたのが本でも紹介されていたWorkFlowy。ブラウザ上でサクサク動く上、ios、Androidともにアプリもあります。登録すればすぐに使えます。
A Home For Your Mind – WorkFlowy
WorkFlowy(iOS版)
WorkFlowy(Android版)
作者:WorkFlowy
価格:無料(アプリ内課金あり)
以前試していたTree、Cloud Outliner 2に比べ、とにかく「すぐ書ける」仕様になっています。エンターキーを押すと、すぐに文章が見出し化されていくのが気持ちよく、ショートカットも普段使っているものと感覚が近いのでストレスが少ないです。例えば、tabキーを押すことで、サクッと該当の文章が下層に移行するので、論理構造を意識しながら記述することが容易い仕様になっています。また「ズーム」という機能があり、アウトラインの任意の項目を一時的に最上位階層として表示する機能があるので、全体の構成を俯瞰で見ることと、一つのセクションにフォーカスして、文章を書くということが自然と行えます。
「気持ちが良い」「ストレスが無い」ということは文章を書く上で、重要だと頭ではわかっていますが、実際に行為に移してみると非常に影響力があると痛感します。◯さんが言う「書きながら考える」というプロセスを重視したエディタというのはこういうことなのかと。
「書く」に収まらない魅力
導入してすぐのため、まだ「予感」でしかないですが、アウトラインプロセッサは「書くことが楽しくなる、楽になる」という単純なツールではなく(それだけでも良いことですが)、情報に対しての姿勢が根本的に変わる強力なツールである気がしています。
先述の大橋さんやTak.さんもアウトラインプロセッサを単なる書くためのツールとしてではなく生活や仕事という、もう少し大きいスパンで捉えていると感じます。(実際にtak.さんはアウトライン・プロセッシングLIFE: アウトライナーで書く「生活」と「人生」 という本も書かれています。この本も早速購入したので読んでみたいと思います)
とにかく当分アウトラインプロセッサ本格的に試してみようと思います。気になった方は是非お試しください!