インフォグラフィックスのワークショップに参加してきたよ!<前編>

実は菊地、年明けの際に今年は「学びの年」と決めまして約10ヶ月渋谷にあるデザインプレックスさんに通い、改めてWeb制作、特にディレクションに関して勉強しておりました。

良い師に巡り会えたこともあり(本当に今年一番の収穫はその方に会えたことだと思っています)。「標準」というものを学びにくいディレクションという業務において1つ指針が持てたのは非常に価値のあるものでした。そのあたりは、また機会があったら、こちらのブログで書けたらと思っています。今回はそのデザインプレックスが企画しているプログラムにプレックスプログラムというものがありましてそちらの体験記を書きたいと思います。

プレックスプログラムとは

「クリエイターとしての真髄に境界線はない」という考えのもと、通常授業(専門課程)とは別に、デザインの領域を超えた学びの場を受講生に年間を通して毎週提供。受講生は全80プログラムを無料受講できる仕組みとなっています。講師は多彩な分野からトップクリエイターやエキスパートが集結し、ワークショップ形式のボーダレス教育を行います。
東京デザインプレックス研究所 » プレックスプログラムレポート

で、今回私は徳間貴志さんインフォグラフィックスのプログラムに参加してきました。

徳間貴志さん
bowlgraphics inc. 代表:徳間貴志(TOKUMA)
2002年1月「bowlgraphics(ボウルグラフィックス)」設立。2016年3月「bowlgraphics inc.(株式会社ボウルグラフィックス)」法人化。インフォグラフィックスを中心に、アートディレクション、グラフィックデザイン、イラストレーションを制作。

いざプログラムへ

開催が平日ということもあり仕事を終えてからの参加で5分ほど遅刻しての参加。すでに教室にはかなりの人が集まっていて、徳間さんがすでにお話を進めていました。イントロダクションとして先日の衆議院選挙について各テレビ局や新聞社がWeb上にて速報をどのように報道していたかを比較をするために、アメリカ大統領選挙の報道との比較なども交えて解説していました。

  • 扇形の面積で議席数を表現している媒体
  • バーで表現している媒体

など、いくつかあるなかで印象的だったのは、この後の講義の際にもお話されていたのですが「扇や円での表現は気をつけないと実際の比率以上に、その差異が大きく見えてしまう」というお話で、数の比率を直径で表現してしまうと、実際の数字以上に比率が大きく見えてしまうので面積で表現したほうが良いという話。「正しく伝える」ということに対してデザイナーの倫理観や矜持が試されるという話に徳間さんの姿勢が垣間見えました。そうした入り口から本題に入っていたのですが、先ず徳間さんから我々に質問

インフォグラフィックスのワークショップに参加してきたよ!

データービジュアライズとインフォグラフィックスの違いって?

データービジュアライズとインフォグラフィックスの違いってわかります?」と投げかけられた質問に

は、恥ずかしながら明確に分からない…。

そこで徳間さんから提示されたのが下記でした。※わかりやすいスライドでピラミッドの図形とともにお話してくれたのですが一瞬だったのでメモが追いつかなかった…。

  • 知恵
  • 知識
  • 情報
  • データ

という階層があるとして

データービジュアライズ → データの可視化
データーを視覚化して情報として提示しユーザー自身に気づいてもらうもの

インフォグラフィックス → 分析し情報の可視化
データー・情報を作り手が編集して、知識や知恵として伝達しているもの

ざっくりと言うと上記のように提示されていました(私が理解が追いついたレベルで言うと)。インフォグラフィックスについては同じデータを使用しても伝えたい情報メッセージによって表現方法も変化させるということです。余談でしたが、日本の3.11の東日本大震災をきっかけとして、一次ソースのデータをみて、行動を起こした人が増えたというお話がありました。多くの日本人が大量の可視化されたデータを自分ごととして捉え自ら分析し考えて行動した。とのこと(結果徳間さんの仕事も増えたそう!)。

インフォグラフィックスのワークショップに参加してきたよ!

インフォグラフィックスって?

データービジュアライズとインフォグラフィックスの対比をした上でインフォグラフィックスって?という話になったのですが

見えないものを可視化すること

徳間さんはそのようにお話されていました。ここでも面白いスライドを提示してくださり、では見えないものを可視化するってどういうこと?という図解で最初はただの三角「▲」に影をつけると、見えない「光」が見えてくるというスライドを見せてくれて一同深く納得。(これも図解があればな…。)また別の図解では光は普通私達人間には見えないのですが、プリズムを通すと色になって見える、ということからインフォグラフィックスて「プリズムになろう!」ってことですという提示にまた深く納得。

そして、そこからインフォグラフィックスをする上で、デザイナーが心がけるべき5つの要素を提示してくれたのですがちょっとイッパイアッテナの1記事としては長くなってしまったので次回へ続きます。