こんにちは、Obataです。
吉祥寺で居酒屋を2店やっている会社で、飲食店のマーケティングを担当しています。
10月から、そのうちの1店に蜂蜜のお酒が入りました。ミードといいます。紙のメニューに載せる一行を書いて、同じ説明をGoogleマップにも置くつもりでいました。
置き場所はGoogleビジネスプロフィールです。Googleマップで店名を調べると出てくる、営業時間や写真や口コミのところ。あそこはお店の人が自分で編集できて、うちも私が触っています。コピーして貼れば終わり、くらいのつもりでした。終わりませんでした。
ギャンブルと銃のとなり
Googleビジネスプロフィールには「制限されているコンテンツ」という分類があって、アルコールはそこに入っています。並びを見ると、ギャンブル、タバコ、銃、医療機器、金融サービス。物々しいです。
ただ、この「制限」は「書いてはいけない」という意味ではないようでした。
線は、売りに行ったかどうか
そういえば、投稿の説明をしていませんでした。プロフィールの編集画面に「最新情報」を書ける欄があって、そこに入れた文章と写真が、マップや検索の店舗情報に並びます。
お知らせの掲示板みたいな場所です。今回引っかかったのは、ここに置く文章のほうでした。
ポリシーの冒頭にあるのは「規制対象の商品やサービスの販売を促す呼びかけや申し出を含めることはできません」という一文です。そのうえで、投稿に入れられないものとして挙がっているのが3つ。購入できるページへのリンク。購入窓口になるメールアドレスや電話番号。特価セール、クーポン、価格情報などのプロモーション。
見られているのは「お酒の話をしたか」ではなく「売りに行ったか」のほうなのだと思います。お酒のイベント告知に銘柄と参加費と申込フォームを入れると、3つとも当たる。いちばん親切に書いたつもりの告知が、いちばんきれいに3つ揃います。
じゃあ「お酒」という言葉が全部だめなのかというと、そうでもないみたいです。よその居酒屋さんの投稿を見ていると、「おつまみ感覚でお酒が進む餃子」みたいな書き方は残っています。
メニュー欄には、そのまま載る
メニュー欄というのは、同じプロフィールの中にある別の場所です。品名と説明と価格を入れておくと、一覧の形で表示される。投稿とは編集する画面からして違います。
ややこしいのがここです。投稿には制限がかかる一方、メニュー欄には生ビールも日本酒飲み比べも載ります。写真つきで、価格も出せる。同じプロフィールの中で、扱いが違う。
これらの商品を偶発的に描写しているコンテンツについては、このポリシーから除外されます
制限のポリシーに、こういう除外規定がついていました。例として挙がっているのが「メニューの画像」です。名指しで外れていました。
ここで一度つまずきます。同じページに「アルコール…は禁止」という一文もあって、読むとメニューの規定から続いているように見えるからです。
何度か行ったり来たりして、これは「商品」セクションの話だと分かりました。
商品エディタとローカル在庫という、別の機能についての規定です。
どちらも、お店で売っている物をプロフィールに並べたり、在庫があるかを検索結果に出したりする機能のようです。対象国も米国・カナダ・英国・アイルランドの小売に限られます。
飲食店のメニュー欄とは、そもそも別の話でした。「メニューは載る」と「アルコールは禁止」が同じページに並んでいるので、切れ目を見落とすと反対の結論になります。
削るのは3つだけ
では投稿はどう書くか。お酒のイベント告知を、実際に組み替えてみました。
タイトルから銘柄を外す。本文にはお品書きを全部書く。参加費は書かずに、席数と締切の話に置き換える。リンクは貼らずに、店頭と、プロフィールにある通話ボタンへ。電話番号を登録しておくと出てくるボタンで、押すとそのまま店にかかります。画像は酒瓶のポスターをやめて、料理の写真に。
手を入れたのは5か所ですが、消したのは銘柄と金額とリンクの3つだけでした。日付も、料理も、席数も。残ります。
止まるのは1店ではない
読んでいていちばん重かったのは、この一文でした。
販売者のアカウントが制限されると、そのアカウントに関連付けられているすべてのビジネスプロフィールが停止されます
プロフィール単位ではなく、アカウント単位。プロフィールはお店ごとに1つずつありますが、それを編集するGoogleアカウントは、まとめて1つにできます。私も3店ぶんを、ひとつのアカウントから見ています。切り替えるのにログインし直さなくていいので楽をしているのですが、楽をしているぶん、ここはひとまとめということでもあります。投稿1本で済む話ではなくなる。
確かめられなかったこと
「画像に文字を入れると読み取られる」という話をよく見かけます。価格は画像に入れておけば大丈夫、という書き方もあれば、画像の文字も読まれるから危ない、という書き方もある。どちらも読みました。
ただ、Googleが画像内の文字を読み取って審査していると公式に書いているページは、探した範囲では見つけられませんでした。どちらとも言えない、というところで止まっています。
結局のところ、書けないというより、書ける形が決まっている、という話だったみたいです。
紙に書いた一行はそのまま貼れませんでしたが、貼れる形はありました。
肝心の、蜂蜜のお酒の一行は、これから書こうと思います。