澤田 夏美さわだ なつみ
無限の豊かさは自分にある
DSをレゴで自作した幼少期
ふつうの生涯を送ってきました。
一家の一人娘として生まれてきた私は、たくさんの愛情を注がれて育ちました。
恵まれたことに、私がやりたいと思ったことはほとんどやらせてくれる両親でした。
ただ、決して甘やかされて育ったわけではなく、友達の間で流行っているようなものが欲しくても、「みんなが持っているから」という理由では買ってもらえませんでした。
なので、私が小学生の頃に流行っていたニンテンドーDSは、家にあったレゴブロックで機器本体を自作し、自分の空想上で画面にゲームを映し出して遊んでいました。
ゲームを買ってもらえない不満はあれど、私が描いたり作ったりしたものを家族に見せると、いつも褒めてもらえました。
おかげさまで想像力が育まれたようで、何かをつくるときだけは恐ろしい集中力を発揮する子供に育ちました。
どこにいてもつくってきた
学生生活では、中学はソフトボール部、高校はギター部、大学はスポーツ新聞部、と、特に一貫性もなく、なんとなくその時にやりたいと思ったことを選んで過ごしてきました。
部活動で華々しい結果を残せたことはないけれど、どんな場所にいても、いつも何かをつくっていました。部活のTシャツをつくったり、勝手にオリジナルキャラクターをつくったり、ダンスの衣装をつくったり、新聞をつくったり。
私にとって「つくること」は、自己満足であると同時に、自分の周りの人たちに喜んでもらうための手段でもありました。すごく凝ったものを生み出したい、というよりは、何かをつくるとき、その先には仲間や友人や家族がいて、私がつくったものを使ったり着たり読んだりすることで、彼らに「楽しい」「嬉しい」「面白い」「かわいい」などの感情を抱いてもらうことが、常に一番のゴールでした。
そんなこんなで、何かとつくることが好きだった私は、作り手側に回れる仕事に就きたいと考えるようになりました。
そして、新卒ではご縁のあったスポーツメディアのクリエイティブ部門に就職しました。未経験でもデザインに携われるところに惹かれて入社したものの、1年目はまず営業を経験しなくてはならず、半年も待たずに辞めてしまいます。
転職先も決めずに勢いで仕事を辞めた私は、1ヶ月ほど多摩川に通って河川敷で将来を見つめ直してみたのですが、やはり「つくること」に携わりたいと思い、以前から気になっていたWebデザインスクールに通うことにしました。
さすがにバイトくらいはしないとなと考えていた矢先に、スクール内でアルバイトの募集がかかったのがイッパイアッテナでした。
なんて怪しい名前の会社だろう、と思って開いたリンク先のコーポレートサイトには「デザインと教養と想像力で、世界を正解でイッパイに」と書いてありました。この言葉にすぐさまピンときて、アルバイトに応募し、今に至ります。
愛のある仕事がしたい
愛のある仕事がしたい、と思います。
私の考える愛とは、伝わりやすく言い換えたり、表現を工夫したり、アプローチを変えたりする、ひと手間のことです。
私はまだWeb業界に入って間もないひよっこなので、専門的にできることはまだまだ少ないですが、想像力を最大限に働かせることなら今からでも自分の価値にできると思っています。
与えられたミッションや解決しなければならない課題に対して、求められていることは何か、どうすれば伝わるのか、もっと工夫できるところはないか、他の手段はないか……。なるべく自由な発想で、いっぱい考えて、いっぱい想像します。
日々のコミュニケーションでも、少しでも気持ちよくチームで仕事ができるように、相手の言葉の受け取り方、次に取るであろう行動をできる限り想像するように気をつけています。
そうした小さな愛を積み重ねて、少しでも多くの人から私と仕事がしたいと思ってもらえるようになったら、何か素敵なものがつくれるのではないかと考えています。
草食動物くらいの視野を持ちたい
想像力には、知識と経験が欠かせません。
自分がまずいろんな感情を知ってこそ、相手の感情を想像できるようになり、新しいものも生み出せるようになるのだと思います。
だから私は、なるべく多くのものに触れて、新しいことに挑戦して、いろんな人と話して、自分の中のいろんな感情を引き出してみたいと思っています。
自分の中の引き出しをいっぱいにして、草食動物並みに視野を広げた先で、いつかたくさんの人の心を動かすものをつくってみたいです。
無限の豊かさは自分にある
「無限の豊かさは自分にある」
愛読書に載っていた、哲学者・ニーチェの言葉です。
同じものを前にしたとき、そこからいくつの発見を見い出せるかは人によって変わります。豊かなものを探すのではなく、自分自身を豊かにすることが、人生を豊かにするコツだそうです。
特にイッパイアッテナに入ってから、この言葉を噛みしめる機会が増えました。イッパイアッテナにはいろんな人がいて、それぞれがいろんな世界を持っていて、みんながその違いを面白がって認め合っています。
そんな恵まれた環境の下でいろんな刺激を受けながら、これからもたくさんの経験や学びを吸収して、自分自身をどこまでも豊かにしていきたいと思います。
2025年3月14日
澤田 夏美
澤田 夏美
ディレクター
澤田夏美(さわだなつみ) 1999年8月27日生まれ。慶應義塾大学 文学部卒業。デジタルハリウッド STUDIO by LIG 卒業。2024モルック世界大会出場。土日はコーヒー店で働いたり、ゆでたまごを茹でたりしながら丁寧に暮らしている。