“ふつうじゃない”がふつうにある
“ふつうじゃない”がふつうにある

増田 絵梨花ますだ えりか

本当に大切なものは、目には見えない

ふつうの生涯を送ってきました

それを好きなのはそれ以外を知らないから

ふつうの生涯を送ってきました。

1997年10月23日に神奈川県横浜市で産み落とされました。
小学生以前の記憶はほとんどないですが、好奇心が旺盛な割に気が弱い子供でした。
ドライヤー(呼称:ガーガー)をとても怖がっていた記憶があります。
今もドライヤーが少し怖いです。周りの他の音が聞こえなくなるのが苦手です。

小学生になる頃を今思い返すと、比較的厳しく育てられていたのだと感じます。
分かりやすいところでいうと、カップラーメンやファストフードなどジャンクな食べ物は基本的に食べてはいけないし、ジュースなども禁止されていました。
当時は、それらに興味はあったもののそこまで強く気にしてはいなかったと思います。

あと、勉強は好きでした。
今の姿からは想像もつきませんが本当のことです。
テストで100点を5回取ると本を買ってもらったり、キラキラやフワフワのついた鉛筆を買ってもらったりして喜んでいました。

中学生になっても勉強は好きでした。
体育以外の成績は「5」で、はじめて自分は勉強が得意なんだと感じました。
(そして体育は本当に苦手なんだと感じました。)

勉強が好きだったから、勉強が出来ただけでした。

なぜ、勉強が好きだったのか。
それは、勉強以外に楽しいと思えることを知らなかっただけです。

14歳で、ある人と出会い、別れました。
本当に劇的な1年でした。
その頃の記憶はスッポリと抜け落ちています。
消えた記憶の一方で、その時感じた感情だけが胸に残っていました。

ここからは、いろんな人に出会い、いろんな人から学び、いろんな人とたくさんの時間を過ごし、心を震わせることに楽しさを感じるようになっていました。
勉強以外の”楽しいこと”から得られるものは、机の上では絶対に得ることができないものばかりだと思いました。
ちょうど、中学2年生の授業や勉強の記憶が丸々抜けていたこともあり、勉強に対する意欲もほとんどありませんでした。
どうでもいいですが、この頃に一人称が「僕」になりました。それまでは「えりか」だったと思います。

同じ中学の人が誰もいないごく普通の高校へ進学し、家族を説得して16歳で家を出ました。

新しい自分を見つけてしまったので。
これまでの自分を捨てたくなってしまったので。

「自由」と呼ばれる「責任」にときめく

なんとなく動物看護師になりたくて、渋谷の動物看護専門学校に通いました。

3年制だったのですが、1年生の時点で動物看護師の給与額を知り愕然としました。
ここまで来てしまったので、とにかく資格を取って卒業はするけど、絶対に動物看護師にはならないと決意しました。
実家に帰ることができないので、最低でも都内の家賃を払い食べ物に困らず生活出来ることが自分の中での最低限のラインでした。

そしていろんな会社のインターンに参加しました。
Webマガジンの編集部やアイドル事務所のマネージャー、某CD・レコード会社の経理部、とにかくいろんな企業に飛び込んでいきました。

そんな日々を送っていた中、「webディレクター向いてるよ」と言われたことがきっかけでwebディレクターを目指すことになりました。
この助言者は当時特に仲が良く、本人もwebディレクターをしており、なんとなく自分のことをよく知っていてくれている気がしたので、この助言の信憑性が高く感じられました。
それから、いきなりwebディレクターになるのはどうやら難しそうだと知り、フロントエンドのwebエンジニアを目指すことにしました。
学校を卒業して1年間、久しぶりに本気で勉強と向き合いました。
勉強はやっぱりちょっと楽しかったです。

いざ、webエンジニアとしての案件のアサインが決まり、アサイン日を待っていた頃に新型コロナウィルスが蔓延して案件が頓挫しました。
本当に苦しい日々が続き、どうしたものかと案件を探していると、行政案件で約200名ほどエンジニアの募集がかけられていました。ボンヤリとした募集要項ではありましたが、選んでいられる余裕はなく、応募をしてすぐにその案件へのアサインが決まりました。

しかしこの案件は、立ち上げ中に大量のエンジニアの募集を掛けたが、アサインされた頃にはエンジニアは不要という方針で固まり、実際はただ決められた時間決められた場所で1ヶ月を過ごすだけのものとなりました。
僕は業務時間中やることが何も無いと言えどお金を貰いながら何もしないで過ごすのは心苦しく、でもすぐに次の案件を探す気力もなかったので、エンジニアを必要としない方針で固まった企画書や要件書、案件内で使用する公募要領などを片っ端から読み込んで暗記することにしました。

その姿がこの案件の運営を担当している広告代理店の副社長の目に止まり、「うちの会社で働かないか?」と声をかけられました。
本当はwebディレクターになりたいこと、コロナで案件が無くて困っていること、全部話した上で、「広告代理店ならなんでもできるよ」と言われたので入社することにしました。

そこからは、その案件の事務局長になったり、事業部を掛け持ちして自社アプリの開発のディレクションを任せてもらえたり、事業部を掛け持ちしたり、BPO事業部の課長になったりしながら、3年間があっという間に過ぎていきました。
本当に広告代理店はなんでもできるなと思いました。(気合いと根気さえあれば)

いろんなことをやらせてもらえたけど、「やっぱり開発チームの中で学びたい。ディレクションをするにはあまりにも何も知らなすぎる。」
そう思って、お世話になった広告代理店を去り、そこそこ規模のweb開発会社へ転職をしました。

そこでは一連の開発の流れを学び、開発現場というものを学びました。ここでも人に恵まれて、マーケティング事業部の人たちと楽しく過ごすこともできました。
ディレクションは、あんまり学べなかった気がします。
そして、クライアントは決められた1社のみで、そこそこ規模が大きいせいか、取り扱う媒体が特殊な業界のもののせいか、社内ルールはギチギチで、社内政治もゴリゴリでした。

それがすごく窮屈に感じて、自分で切り拓いて進む働き方が恋しくなり、入社して1年経った頃に転職を決意しました。

そして今、イッパイアッテナで働いています。

増田 絵梨花 増田 絵梨花

長ネギの連想ゲーム

昔から人が考えていることを想像するのが好きです。
言葉尻や小さい動作、何気ない言動から想像していくのが楽しいです。
人が考えていることなので正解なんてわからないけど、想像するのが好きなだけなので合っていても間違っていてもどちらでもいいと思っています。

それもあって想像することが癖になっているので、普段人と触れ合っていなくても頭の中でずっといろんなことを考えています。常に連想ゲームが続いていて、起きている間はそれが止まることはありません。

長ネギをみじん切りしている時に、床に長ネギがこぼれ落ちてしまって、そこから頭の中を巡るのは、「あ、長ネギが落ちた」「ゴキブリが来るから全部拾わないと」「ゴキブリって玉ねぎ好きだけど長ネギはどうなのかな?」「たまねぎって犬猫ほとんどの動物が食べられないのにゴキブリは好物だな」「ゴキブリが3億年前から地球にいられたのは食物が他の動物と競争がなかったからなのかな」という感じで連想ゲームがずっと続いていきます。
何か気になるアクションが起こると連想ゲームの議題が変わっていく感じです。

この癖を活かせる仕事をしたいです。

あまりネガティブなことは書かないようにしていましたが、この癖が自分を苦しめることは少なくなかったです。
でも、この癖はきっと一生無くなることはないと思います。
それなら、これを活かすことができる環境で過ごせたら、この癖とも上手くやっていけるんじゃないかとも思います。

仕事では、この癖を活かせる可能性を感じています。

たくさん想像して、たくさん創造できる人になりたいです。

この気持ちのまま生きられたら

人にたくさん傷つけられたけど、人にたくさん救われてきました。
だからたくさん人と出会って人を救いたいと思っています。

そのためにはまだまだたくさん学んで、たくさん働いて、たくさん悲しんで、たくさん笑って、たくさん生きなきゃいけないと思っています。

人を救えるような人間にならないといけないです。
強く賢くなりたいです。

まだまだなのでがんばります。

こんな僕が、そんな人間になるまでには、かなりの時間が必要です。
一生は短いとつくづく思います。

なにより、その短い一生も最期までこの気持ちのまま生きていたいです。

本当に大切なものは、目には見えない

結局のところ、子供の頃に読んだ本に書かれた言葉は大人になっても、自分の信念として残り続けました。

日常にこの言葉が当てはまる出来事が多すぎます。
日々実感しています。

あの頃の勉強しか知らなかった自分と、そこに本を買い与えてくれた両親、それがあっての今なのだと心から思い、感謝しています。

「本当に大切なものは、目には見えない」と教えてくれた、全ての人と物事に感謝しています。

2025年3月14日
増田 絵梨花

増田 絵梨花

Profile

増田 絵梨花

増田 絵梨花

ディレクター

増田絵梨花(ますだえりか) 1997年10月23日生まれ。ディレクター。本当によく笑う人です。血液型を当てられることはないけど「AB型」と言うと「ああ!」と言われます。映画には娯楽以上のものを求めがち。クリストファー・ノーランの映画が好きです。どれだけ大人になっても「どうしてだろう?なんでだろう?」を大切にしていきたいと思っています。海外ドラマもよく観るけど、「ブレイキングバッド」「ベターコールソウル」を超える作品にはまだ出会えていません。好きな食べ物は餃子とカレー。甘いものとコーヒーが苦手です。あとカラオケも苦手。犬2匹(パグとボーダーコリー)猫1匹(ブリティッシュショートヘア)うさぎ2羽(ネザーランドドワーフとホーランドロップ)を飼うのが夢です。

書いた記事

  • いっしょうけんめい記事を書いているから待っててね。

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